米Amazon.comは7月28日、電子書籍リーダーKindleの新モデルを発表した。従来モデルを軽量化した刷新版のほか、139ドルの廉価版も投入した。
新モデルはディスプレイサイズは6インチのままで、筐体を21%小さくし、重量も8.7オンス(246.6グラム)と15%軽くなっている。ディスプレイは新しい電子ペーパーを採用しており、コントラストが50%向上している。3G接続に加え、Wi-Fiも搭載した。ページをめくる速度も20%速くなっており、バッテリー駆動期間は最大で1カ月(ワイヤレス通信オフの場合。オンの場合は最大10日)、ストレージが倍増して3500冊を保存できるようになった。本体色はホワイトに加えてグラファイト(黒)も選べるようになり、価格は据え置きで189ドル。
また、先に発表された新型Kindle DXと同様に、TwitterやFacebookで電子書籍の一節を共有できる機能も備えている。そのほか改良版のPDFリーダーや新しいWebブラウザ、音声メニューガイドなども加わっている。表示できる言語も増え、新たに日本語、中国語、韓国語、キリル文字に対応した。
139ドルの廉価版「Kindle Wi-Fi」は、Kindleから3G接続機能を省いたもの。ワイヤレス接続はWi-Fiのみ利用できる。価格を抑えたことで、「多くの人が家族向けに複数台買うようになるだろう」とAmazonは述べている。
新型KindleはAmazon.comで予約を受け付けており、8月27日から世界各国へ出荷する。
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