米IBMは7月29日(現地時間)、リアルタイムデータ圧縮技術の米Storwizeを買収することで合意に達したと発表した。買収総額などの詳細は公表していない。取引は7〜9月期に完了する見込み。
Storwizeは2004年創業の、マサチューセッツ州マルボロに拠点を置く非公開企業。同社が提供するデータ圧縮アプライアンス「STNシリーズ」はNASストレージに接続することで、システムのパフォーマンスを落とさずにネットワーク上のパケットをリアルタイムに圧縮できるという。データを圧縮することにより、企業はストレージ容量を最高で80%削減できるとしている。
STNシリーズは、IBMのNシリーズや「Scale Out Network Attached Storage(SONAS)」のほか、EMC、Hewlett-Packard(HP)、NetAppのNAS製品にも対応する。IBMは、Storwizeのリアルタイム圧縮技術をIBMの既存のデータ重複排除技術やシンプロビジョニング技術と組み合わせることで、顧客企業が膨大なデータを管理し、効果的なデータ分析を行うことを支援できるとしている。
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