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Google、ロシア地裁のYouTube遮断決定に懸念を表明
YouTubeの1ユーザーが政治的に不適切な動画をアップロードしたとして、シベリアの地方裁判所がISPにYouTubeへのアクセス遮断を命じた。
米Googleは8月3日(現地時間)、ロシア極東の地方裁判所がISPにYouTubeを遮断するよう申し渡したとして、懸念を表明した。
同社によると、ロシアのISP、RosnetのユーザーがYouTubeに政治的に問題のある動画を掲載したとして、コムソモルスク・ナ・アムーレの地裁がRosnetに対し、YouTubeへのすべてのアクセスを遮断するよう命じた。
同社のロシア政策マネジャーであるマリーナ・ジュニック氏は公式ブログで「この判決で、さらに大きな問題への注目が集まっている。ロシアの法体制では、YouTubeのような中立的なオンラインサービスが第三者によるコンテンツアップロードに関して直接責任を問われてしまうのだ。EU諸国や米国には、オンラインサービスを保護するための規定がある」と語った。
Googleは、ロシア当局や法曹界、ほかのオンラインサービスなどとこの問題に取り組んでいきたいとしている。
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