米Cisco Systemsは8月11日(現地時間)、第4四半期(5〜7月期)の決算を発表した。売上高が前年同期比27%増の108億3600万ドル、純利益は同79%増の19億3500万ドル(1株当たり33セント)だった。売上高は四半期としては過去最高を記録したが、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測の108億7000万ドルにはわずかに届かなかった。同社の株価は業績発表後の時間外取引で1時9%下げた。
ルータやスイッチなど同社の主要ビジネスである製品部門が好調で、売上高が前年同期31%増の88億800万ドルだった。ビデオ会議ツールのWebExやTelePresenceなどのサービス部門は12%増の20億2800万ドルとなった。
通年では売上高が前年比11%増の324億2000万ドル、純利益は27%増の77億6700万ドル(1株当たり1ドル33セント)だった。
ジョン・チェンバーズ会長兼CEOは、「既存分野と新規分野を調整する成長戦略により過去最高の四半期業績を達成できた」と語り、世界経済はいまだ完全に復調したとは言えないが「ネットワークがプラットフォームとなりつつある新分野に今後も積極的に進出していく」とした。
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