Cisco、企業向けAndroidタブレット「Cius」発表 ビデオ会議やクラウド利用に特化
「Cisco Cius」は7インチのカラーディスプレイと2つのビデオカメラを搭載したビジネス向けタブレット。Ciscoのコラボレーション機能を利用したり、仮想デスクトップクライアントとして使うこともできる。
米Cisco Systemsは6月29日(現地時間)、ビジネス向けAndroidタブレット「Cisco Cius」を発表した。高精細動画によるビデオ会議をはじめとするコラボレーション機能と、仮想デスクトップ機能でのクラウド利用が特徴だ。
Ciusは7インチのタッチスクリーン、前面と背面の2台のビデオカメラ、スピーカー、32Gバイトのフラッシュメモリを搭載し、ネットワークはIEEE 802.11 a/b/g/nおよび3G、Bluetoothに対応。将来的には4G(3.9G)にも対応する。重さは520グラム。ドッキングステーションに接続することでキーボードやマウスを使って操作することもできる。
2つのカメラによって同社のテレビ会議システム「Cisco TelePresence」が利用できるほか、「Cisco Quad」「Show and Share」「WebEx Connect」「WebEx Meeting Center」「Unified Presence」など一連のCiscoのソリューションを利用できる。Androidのバージョンは発表文に明記されていないが、Androidアプリも利用できる。同社はCius向けアプリ開発のためのSDK(ソフトウェア開発キット)を公開する予定だ。
Ciscoは一部の顧客に向けたCiusのトライアルを7〜9月期にスタートし、2011年1〜3月期の発売を予定している。価格は明示されていないが、オンラインメディアの英Registerによると、1000ドル以下になるようだ。
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