Google、ビジュアル検索ショッピングのLike.comを買収
Googleが買収したLike.comはビジュアル検索と自動マッチング技術を持つ新興企業。主にファッション商品の検索でユーザーを支援し、提携先の小売りサイトに誘導するサービスを運営している。
米Googleは、ビジュアル検索ショッピングサービスを手掛ける新興企業Like.comを買収した。Like.comが8月20日(現地時間)、サービスのトップページで明らかにした。買収総額などの詳細は公表していない。
Like.comは2004年創業のカリフォルニア州サンマテオに拠点を置く非公開企業。2006年に、ビジュアル検索技術を応用したショッピングサポートサイトLike.comを立ち上げた。主に衣服や靴などのファッション関連商品を扱っており、ユーザーはビジュアル検索で商品を絞り込み、リンク先の小売りサイトで購入できる。例えば赤い革のブーツが欲しければ「靴」→「ブーツ」とカテゴリを絞って色やサイズを指定し、表示された商品から好みに近いものを選んで「Visual Search」をクリックすると購入可能な類似商品の一覧が表示され、「Shop」をクリックすると各小売りサイトの商品販売ページに飛ぶ。
今後Like.comのサービスを継続するかどうかは明記されていないが、同社のムンジャル・シャーCEOは「われわれはオンラインショッピングに初めて画像検索技術を導入した企業であり、初のファッション市場向け自動横断照合技術を構築した企業だ。われわれは前進しており、停止する計画はない。Googleに参加することで、情熱はさらに高まっている」と述べている。
Googleは小売りサイト向け検索サービス「Google Commerce Search」や、ユーザー向け商品検索サービス「Google Product Search」を提供している。これらのサービスにLike.comの技術を統合するのかもしれない。また、モバイル向けビジュアル検索サービス「Google Goggles」に応用する可能性もあるだろう。
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