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Cisco、スマートグリッド向け無線技術のArch Rockを買収
スマートグリッド市場に注力しているCiscoが、公共事業者向けに無線メッシュネットワーク経由のスマートメーターシステムを提供しているArch Rockを買収した。
米Cisco Systemsは9月2日(現地時間)、スマートグリッド向け無線技術を手掛ける米Arck Rockを買収する意向を明らかにした。同社のスマートグリッド戦略を強化する狙い。買収総額など詳細は公表していないが、年内に取引を完了させる見込みとしている。
Arck Rockは、2005年創業のサンフランシスコに拠点を置く非公開企業。電力会社などの公共事業向けに、無線メッシュネットワーク経由でスマートメーターなどの端末とエネルギー施設を接続し、データを交換するためのハードウェアおよびソフトウェアを提供している。
買収完了後、Arck RockはCiscoのスマートグリッド部門に統合される。
Ciscoは2009年5月に、発電所から企業や家庭までを網羅する標準IPベースのインフラを構築するスマートグリッド戦略「Cisco Smart Grid Solutions」を発表している。9月1日には、スマートメーターメーカーの米Itronと、スマートグリッド関連の提携を結んだと発表した。スマートメーターと電力会社間のデータ通信を、IPv6ネットワークで実現するための標準ベースで安全な技術を共同で開発する計画という。Arck Rockの買収は、この提携を補完するものだとしている。
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スマートグリッドは、米国の老朽化したインフラの更新にとどまらず、中国や日本を巻き込んだ「エネルギー革命」へのシフトを表す構想である。これは見過ごせないテーマだ。
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