ニュース
Google、丸紅らと海底送電網プロジェクトを立ち上げ
Googleは2007年から取り組んでいる自然エネルギー事業の一環として、大西洋上に点在する風力発電所と東海岸の複数の州を結ぶ海底送電網の建設プロジェクトを丸紅らとともに立ち上げた。
米Googleは10月12日(現地時間)、中部大西洋沖の風力発電所と本土を結ぶ大規模な海底送電網建設プロジェクト「Atlantic Wind Connection(AWC)」を発表した。
Google、Googleの子会社Google Energy、丸紅、スイスのGood Energiesが出資する米独立系送電会社Trans-Electが同プロジェクトを進める。プロジェクトは連邦政府および州政府当局の認可を待ち、2013年にはスタートする計画だ。初期コストは13億ドルに上る見込み。
AWCの送電網が完成すれば、大西洋岸から350マイル(約560キロ)の沖にある複数の風力発電所とニュージャージー州からバージニア州にまたがる地域を結び、6000メガワット以上の電力を提供できるようになる。これは190万世帯の電力消費をまかなうのに十分な電力だという。
Googleは2007年にカーボンニュートラルを目指す自然エネルギー事業を立ち上げており、データセンターでの電力消費削減プロジェクトや地熱利用のエネルギー開発、風力エネルギーの購入などを行っている。同社は、AWCプロジェクトは堅実な収益が見込めるだけでなく、環境保護対策としても有用だとしている。
関連記事
- Google、風力エネルギーを20年間購入
- Googleの「使命」と電力事情:スマートグリッド――IT企業が注目するもう1つのネットワーク
- Google.org、地熱利用のグリーンエネルギー開発に1000万ドル投資
- Intel、Googleら、温室効果ガス削減イニシアチブ発足
- 電力問題に取り組むGoogle
Googleは、自社の巨大なデータセンターが消費している電力エネルギーの効率化を目指したプロジェクトを進行させている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.