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VMwareとLG Electronics、企業向けモバイル仮想化で提携
企業の従業員が私物のスマートフォンに会社のアカウントを追加できる仮想化技術を共同で開発し、2011年には製品を発売するとしている。
米VMwareと韓国のLG Electronicsは12月7日(現地時間)、企業向けモバイル仮想化の取り組みで提携すると発表した。従業員の私物スマートフォンで安全に企業のイントラネットに接続できるようにするという。LGは、この機能を搭載したスマートフォンを2011年中に発売する計画だ。
この機能では、1台のスマートフォン上で、個人アカウントと仕事用アカウントを別々に利用できるという。これにより、ユーザーは自分の好みに合った端末を仕事でも利用でき、企業のIT部門はユーザー端末上の重要な企業データを安全に管理できるとしている。発表文には具体的な説明はないが、「VMwareのエンドユーザー向けコンピューティング技術を利用する」とあり、同社のデスクトップ仮想化製品のモバイル版を利用することになるようだ。
米調査会社comScoreによると米国の携帯端末ユーザーの4人に1人がスマートフォンを使っており、スマートフォンは急速に普及している。米調査会社IDCのアナリスト、ステーシー・クルック氏は発表文で「自分の端末を仕事でも使いたいと考える企業の従業員が増えており、こうした要望に応えるための手段を採用する企業が出てくるだろう」と述べた。
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