米Dellは12月9日(現地時間)、ネットワークストレージソリューションを手掛ける米Compellentと買収交渉に入ったことを明らかにした。DellがCompellentの発行済み普通株式を1株当たり27.5ドルで購入することで独占的に交渉しているという。
発表前日のCompellentの終値は33.65ドルと提示額を上回っている(記事執筆現在は29.04ドルまで下げている)。Dellは「合意に達する保証はなく、DellとCompellentは交渉が完了するまでこれ以上の情報を提供する意向はない」としている。
Compellentは2002年創業のミネソタ州エデンプレイリーに拠点を置く公開企業。SAN、NAS、スイッチなどのハードウェアやストレージ仮想化ソフトなどを扱っており、同社の製品は35カ国の3000以上の企業に採用されているという。
Dellは8月にCompellentの競合に当たるストレージベンダーの3PARを買収すると発表したが、後から名乗りを上げた米Hewlett-Packard(HP)に競り負け、買収を断念している。
HPによる3PAR買収のほかにも、米IBMの米Netezza買収、米EMCの米Isilon買収など、大手によるストレージ関連企業買収が続いている。
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