情報処理推進機構とJPCERT コーディネーションセンターは1月7日、Microsoft Internet Explorer(IE)に未修正の脆弱性が存在するとして、JVN(Japan Vender Note)サイトで注意を呼び掛けた。
それによると、脆弱性はmshtml.dll ライブラリで解放済みメモリを使用してしまうというもので、IE 8が影響を受ける。脆弱性が悪用されると、Webブラウザがクラッシュしたり、ユーザーの権限で任意のコードを実行されたりする可能性がある。
この脆弱性は、米Googleのセキュリティ研究者マイケル・ザレウスキ氏が明らかにした。米US-CERTやフランスのセキュリティ企業VUPENでもこの脆弱性を確認したとしている。JVNサイトでは影響を軽減する方法として、MicrosoftのEnhanced Mitigation Experience Toolkitの利用を推奨している。
IEには、これ以外にも未修正の脆弱性が12月に報告されている。Microsoftは日本時間の12日に月例セキュリティ情報を公開する予定だが、IEに関する修正プログラムの提供は予定されていない。
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