アクロニス、VMware vSphereに特化したバックアップソフトの新版を発売
VMware vSphereによる仮想化環境に特化したバックアップ・リカバリソフト「Acronis vmProtect 7」を、中堅・中小企業を主要ターゲットとして販売していく。
アクロニス・ジャパンは4月23日、ヴイエムウェア「VMware vSphere」による仮想化環境に特化したバックアップ・リカバリソフトの新バージョン「Acronis vmProtect 7」を4月24日から提供すると発表した。標準価格は、バックアップ対象の仮想化環境のCPUソケット当たり最大6万円(税別)。主に中堅・中小企業に向けて販売していく。
Acronis vmProtectは、VMware vSphereで構築された仮想マシンのイメージを、指定したスケジュールに基づいてNASなどにバックアップするソフト。イメージバックアップから仮想マシン単位の復元が行えるほか、特定のファイルやフォルダを抽出して復元することもできる。
新バージョンは、仮想化環境「WMware ESXi」ホストのバックアップにも対応した。VMwareハイパーバイザーのバイナリおよび設定を含むESXiホスト全体をバックアップし、同じマシンまたはハードウェアが異なる他のマシン上にシステムを復元できる。さらに、Windows環境の物理サーバのイメージを保存し、仮想サーバとして展開する「P2V」(Physical to Virtual)機能も搭載した。
このほか、Microsoft Exchangeのデータベースやメールをバックアップ/復元する機能も搭載。初回バックアップ以降の増分バックアップと古いデータの整理を高速処理する「Always Incremental Backup」機能も新たに搭載した。
アクロニスの吉田幸春セールスエンジニアリングディレクタは、新製品と同様にVMware vSphere環境のバックアップに特化した他社製品は「価格が高かったり、SI事業者でしか使えないような高度な機能を搭載していたりと、小規模向けには非現実的なものが多かった」と指摘。その上で「中堅・中小企業にとって必要な機能に特化」した新製品の販売を通じ、拡大が見込まれる中堅・中小企業の仮想化ニーズに対応していくと意気込んだ。
関連キーワード
バックアップ | VMware vSphere | VMware | SMB | ソフトウェア | 仮想化 | Acronis | サーバ仮想化 | データ復旧 | VMware ESXi | バックアップソフト | P2V(Physical to Virtual)
関連記事
- 中小企業を取り巻くバックアップの現状、未来
システムや業務データのバックアップの重要性を意識しつつも、十分に取り組めていないという企業は多い。市場の現状やバックアップ技術の今後について、米Symantecの担当者に話を聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.