日本HP、データ保護ソフトの新版を発表 重複排除機能を標準搭載
日本HPの独自技術「HP StoreOnce 重複排除テクノロジー」を応用し、バックアップの重複排除機能を安価に提供するという。
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は7月3日、バックアップ/リカバリ環境を構築するデータ保護ソフトウェアの最新版「HP Data Protector software 7」を8月に発売すると発表した。重複排除機能を標準搭載し、バックアップ時間の短縮やコストの削減などを実現するという。希望小売価格は18万7950円から。
新製品は、同社の研究機関「HP Lab」が独自に開発した重複排除技術「HP StoreOnce 重複排除テクノロジー」を採用。既にディスクバックアップシステムを導入しているユーザーなら追加費用なく重複排除機能を利用でき、新規で導入する場合は10テラバイト当たり約120万円のディスクオプションを購入すれば利用できる。
同社の森藤康之 インフォメーション・マネジメント統括本部 事業戦略室 室長によれば、一般的なバックアップソフトは「ほぼ全ての製品が重複排除機能を実装するために高価な追加オプションが必要だった」。新製品は、同社が全社的に開発した技術を応用することで、重複排除機能を安価に提供するという。
また新製品は、バックアップシステムを構築するデータソース/バックアップサーバ/データ格納先のどの地点でも重複排除を行える。顧客は自社の利用シーンに合わせて重複排除の方法を選択でき、データ送出元のアプリケーション側で行えばネットワークトラフィックの縮減やバックアップ時間の短縮、バックアップサーバで行えばアプリケーション側の負荷削減などを実現できるという。
HP Data Protectorでは、物理/仮想サーバの台数やCPUコアの増加に影響されない無制限のクライアントライセンスを採用している。一般に、サーバライセンスやプロセッサライセンスを採用するソフトウェアの場合、仮想環境におけるライセンスコストが増加しがちだが、同方式では他社製品と比較して「ライセンスコストを65%削減する」(同社調べ)としている。
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