Google、企業向け検索アプライアンス「GSA 7.0」発売 マルチデバイス対応を強化
Googleが企業向け検索アプライアンス「Google Search Appliance 7.0」を国内で発売した。1台で10億ページ分相当のデータを検索でき、スマートフォンやタブレット端末からも検索結果にアクセスできる。
Google日本法人は10月16日、企業向け検索アプライアンスの最新版「Google Search Appliance 7.0」(GSA 7.0)の提供を始めた。2010年にリリースした従来版(6.8)と比べて検索可能ドキュメント数を増やし、1台で10億ページ分相当のデータを検索できるようにしたという。
新製品は「社内の全コンテンツをあらゆるデバイスで検索できる」(米Googleのマシュー・アイクナー グローバルエンタープライズ検索担当統括部長)という「ユニバーサル検索」機能を搭載。PCやスマートフォン、タブレット端末などから社内のデータを検索できるようにしたほか、検索対象として社内ストレージのほかクラウドストレージ、Web、SNS上のコンテンツなども追加できるようにしたという。マイクロソフト「SharePoint 2010」との連携機能も搭載した。
また、新たにプレビュー機能を搭載。検索結果に出たWordファイルやPDFファイルを、Webブラウザ上でプレビュー表示できるようにした。翻訳機能も強化し、検索結果を英語やフランス語など60言語以上にリアルタイムに翻訳して表示できる。日本語や中国語、韓国語、アラビア語など、解析が難しい言語の検索結果も改善したという。
Googleの藤井彰人 エンタープライズ部門シニアプロダクトマーケティングマネジャー によれば、GSA 7.0は、2000年ごろのWeb版「Google.com」に匹敵する検索能力を1台のアプライアンスで実現したという。価格はドキュメント数に応じたライセンス契約で、最小単位は50万ドキュメントあたり年間1万5000ドル。
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