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米Yahoo!、日本ヤフー株の売却検討を発表
米Yahoo!のマリッサ・メイヤーCEOは、アナリスト予測を下回る第1四半期の業績発表後のビデオ会見で、保有する1兆円相当のヤフー株売却の計画について語った。
米Yahoo!は4月21日(現地時間)、第1四半期(1〜3月期)の業績発表後のビデオ会見で、日本のヤフーの保有株式の売却を検討していると発表した。
マリッサ・メイヤーCEOは会見で、ヤフー株の可能性を検討するためのアドバイザーを雇用したと語った。米Yahoo!は現在、日本のヤフーの35.5%の株式を保有する、ソフトバンクに次ぐ大株主だ。だが、両社は事業の上ではほとんど関係を持っておらず、米Microsoftとの検索関連の提携なども日本のヤフーには無関係だ。株式をすべて売却すれば、約1兆円を獲得できる。
同社の第1四半期決算は、TACを除いた実質売上高が前年同期比4%減の10億4300万ドル、純利益は前年同期のわずか15分の1に当たる2100万ドル(1株当たり15セント)と厳しいもので、売上高、純利益ともにアナリスト予測を下回った。
米Yahoo!は2014年第4四半期の業績発表では、保有する中国Alibabaの株式(約320億ドル、約3兆8300億円相当)を2015年中に売却する計画を発表している。
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