Teslaの大型バッテリー、発表後数日で3万8000台の予約 「反応はクレイジー」とマスクCEO
電気自動車のTeslaが、4月末に予約受付を開始した家庭用大型バッテリー「Tesla Powerwall」の予約が予想をはるかに超え、数日で3万8000台を超えたと発表した。
電気自動車(EV)を開発・販売する米Tesla Motorsは5月6日(現地時間)、業績発表後の電話会見で、4月30日に発表した家庭用大型バッテリー「Tesla Powerwall」の予約が予想をはるかに超え、既に3万8000台以上になっていると発表した。
イーロン・マスクCEOは電話会見で、「反応は圧倒的で、素晴らしくクレイジーだ」と語った。Powerwallは発電電力量が10Kwhのものが3500ドル(約42万円)、7Kwhのものが3000ドルと、既存の家庭用大型充電池の半額以下ということもあり、大きな反響を呼んだ。
発売は今夏だが、予約分をすべて出荷できるのは来年前半になるという。同社が50億ドルを投じてネバダ州に建設中のバッテリー製造工場Tesla Gigafactoryは来年初頭に完成する見込みだ。
同氏はまた、Powerwallの予約のうちの2500件は企業からの「PowerPack」だったとも説明した。PowerPackはプレスキットには説明がないが、Powerwallを10個連結させたもののようだ。同氏はPowerPackはPowerwallの10個分に相当するので、Powerwallの2万5000個の予約とみることができると補足した。
同社の第1四半期(1〜3月)の決算は、売上高は前年同期比52%増の9億4000万ドル、純損失は1億5400万ドル(1株当たり1.22ドル)で前年同期の4980万ドルから拡大した。同四半期に出荷したMoedl Sは55%増の1万45台だった。
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