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システム移行の膨大な作業、SDNで軽減 品川区がネットワーク基盤を刷新
「複雑化しすぎて全体像を把握しづらい」「追加や変更が困難」――。ネットワーク周りのこんな課題を抱えていた品川区が、全庁ネットワーク基盤を刷新。新たにSDNの基盤を採用した。
「複雑化しすぎて全体像を把握しづらい」「追加や変更が困難」――。ネットワーク周りのこんな課題を抱えていた品川区が、全庁ネットワーク基盤を刷新した。新基盤にはネットワークの構成や機能をソフトウェア操作だけで設定、変更できるSDNを採用。システムの拡張性を高めるとともに、業務の属人化解消や設定ミスの軽減を見込む。
品川区では、住民情報管理や税務、教育、福祉・健康などの約100にのぼるシステムを、プライベートクラウドとして構築した全庁仮想化共通基盤に移行することを計画しており、今回の基盤構築は、それを見すえた取り組みとなる。従来のネットワーク基盤では、新サービスを開始する際の機器増設やケーブルの差し替え、設定変更などの作業負荷が高まる一方で、以前から現場の負担増や作業の属人化が課題になっていたという。既存のネットワーク基盤で全庁仮想化共通基盤に移行すると、膨大な作業が発生すると見込まれたことから基盤の刷新に踏み切った。
SDNによるネットワーク基盤は、セキュリティを確保しながらネットワークを論理的に分割でき、安全性と運用の効率性を両立したネットワーク管理が可能になる。この機能は、マイナンバー制度の導入で、より厳重な保護が必要となる統合宛名システムにも役立つという。
なお、新たなネットワーク基盤にはNECのSDN対応製品「UNIVERGE PFシリーズ」を採用している。
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