MS本気「Surface 3」 法人PC市場へのインパクト(1/2 ページ)
マイクロソフトが新型のWindowsタブレット「Surface 3」を発表。622グラムで6万円台から、LTE内蔵でSIMフリー。ソフトバンクと戦略的パートナーシップを結び、特に「法人PC市場」への訴求を加速させる。
「申し分のない真のタブレット。業務シーンで使えない“その他”はタブレット未満ではないでしょうか」
日本マイクロソフトは5月19日、自社開発のWindowsタブレット「Surface 3」を発表。2015年6月19日に発売する。
ポイントは10.8型の高解像度ディスプレイ、厚さ8.7ミリ/重量約622グラムの薄型軽量なタブレットボディ、LTE内蔵、Windows 8.1と着脱キーボードを中心とする豊富な周辺機器、6万円台(法人向けWi-Fiモデル)より設定する価格帯など。個人用途から業務シーンまで幅広くカバーし、Windowsマシンとしての機能をフル活用できることを大きな強みに「個人も、法人も」両方訴求できる仕様に仕立てた。ソフトバンクモバイルと戦略的パートナーシップを結び、販売体制も強める。
昨今、法人市場には、個人市場から流れてきたスマートデバイスの普及やコンシューマライゼーション、いつでもどこでも働けるワークスタイル改革の需要、IoTやビッグデータ活用なども含めた企業のクラウド化など、これまでとは異なる大きな変化・改革への意識が急速に進んでいる。マイクロソフトはこの大きな変化をカバーすべく、WindowsやOfficeなどこれまでのオンプレミス型ソフトウェア事業に加え、PaaSからSaaSを統合したクラウドサービス(Azure、Dynamics Online、Office 365など)、自社開発のSurfaceを軸にしたハードウェア事業を積極強化。個人、法人どちらにもフォーカスし、ビジネスシーンには徹底して客へ生産性向上を訴求していくビジョン「モバイルファースト/クラウドファースト」を掲げ、新時代のエコシステムを築いていく考えだ。
「Surface 3を法人ユーザーへ特に伝えたいこと。それはWindows PCとしても使えるタブレットであること。つまり、ビジネスで使う要件をすべて満たしていることです。軽量ボディとパフォーマンス、豊富な周辺機器、LTE内蔵。従業員の希望に合わせた新たなワークスタイルやクラウド化した自社ビジネス基盤への対応策を提供できます。法人向けモデルはWindows 8.1 Pro Updateなので、ドメイン参加や企業レベルでの高度なセキュリティ対応も既存の資産を生かして実施できます。(8.1 Proまでは)Windows 10へ無償アップグレードできます」(米MicrosoftのSurface&Windows Hardware セールス&マーケティング担当のブライアン・ホールゼネラルマネージャ)。
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