「Pebble Time」、5月27日に無事出荷開始へ
Pebbleのカラーモデル「Pebble Time」が予定通り5月末から出荷される。米TechCrunchが「危機にひんしている」と報じて支援者に不安が広がったが、少なくとも同モデルは段階的に約8万人の全支援者に届く見込みだ。
米Pebble Techは5月22日(現地時間)、クラウドファンディングサイトKickstarterで、スマートウォッチの新モデル「Pebble Time」の支援者向けの出荷を5月27日に開始すると発表した。6月中旬には支援者全員(7万8471人)に、出荷予定を確認するための追跡番号を連絡するという。
Pebble Timeは、Pebble Techが2012年にやはりKickstarterで立ち上げた「Pebble」の後継モデル。画面がカラーになり、OSはPebbleと異なる「Pebble Timeline」を採用する。Pebble Timeのプロジェクトは今年2月に開始し、Kickstarter史上最高額の約2000万ドル超を調達した。
同社については20日、米TechCrunchが情報筋の話としてベンチャーキャピタルに出資を断られて「危機にひんしている」と報じた。
Pebble Techはこの報道について公式声明は出していないが、同社の従業員のジョセフ・クリストファー氏が自身のTwitterで、TechCrunchの記事に付けられた「こんなばかげた憶測がニュースとして成り立つのか?」というコメントが100%正しいとツイートすることで間接的にこの報道を否定し、それをPebble Techが公式Facebookページで紹介した。
Pebble Techはまた、23日の週にiOSおよびAndroid向けのPebble Timeアプリを公開することも発表した。新アプリは旧モデルはサポートせず、2つのアプリは当面アプリストアで併存する。
新アプリではウォッチフェイスやアプリの設定を行う「Locker」が「My Pebble」という名称になり、これまで8個までしかインストールできなかったアプリが(メモリが許す限り)幾つでもインストールできるようになる。
なお、3月に発表されたステンレスモデル「Pebble Time Steel」の出荷予定は発表当時のまま7月になっている。
5月25日 10時40分追記
当初、6月中旬までに支援者全員に製品が届くとしていましたが、届くのは追跡番号の誤りでした。お詫びして訂正いたします。
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