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iPhoneのクラッシュ問題、Appleが対策説明
「特定のユニコード文字の連続によって引き起こされるiMessageの問題」をAppleが認め、当面の対策を紹介した。
iMessageで特定の文字列を含むメッセージを受信するとiPhoneがクラッシュする不具合について、米Appleが5月29日付でサポート文書を公開し、当面の対策を紹介した。
この問題ではアラビア語の文字や漢字を組み合わせた特定の文字列を受信すると、iPhoneがクラッシュすることが判明した。再起動した後も問題のメッセージが表示された画面を開くと再びクラッシュするという。iMessageだけでなく、TwitterやSnapchatアプリのメッセージでもiPhoneがクラッシュすると伝えられている。
Appleはこれについて、「特定のユニコード文字の連続によって引き起こされるiMessageの問題」があることを認め、ソフトウェアアップデートで不具合の修正を予定していると説明した。
アップデートが公開される前に不正なメッセージを受信してメッセージアプリがクラッシュしてしまった場合の対策として、(1)Siriに未読のメッセージを読ませる、(2)Siriを使って不正なメッセージに返信し、返信後にメッセージアプリを再び開けるようになる、(3)メッセージアプリで不正なメッセージをホールドし、「その他」をタップして、スレッドから問題のメッセージを削除する――という手順を紹介している。
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