AppleのHomeKit、外出先からの操作にはApple TVが必須
Appleのスマートホーム機能「HomeKit」対応家電を外出先から制御するには、「Apple TV」との連係が必要であることが新設のサポートページで明らかになった。
米Appleは6月3日(現地時間)、iOSのスマートホーム機能「HomeKit」に関するサポートページを開設した。外出先から家電を制御するには「Apple TV」が必要であることなどが説明されている。
HomeKitは、iOS 8.1以降を搭載するiPhone、iPad、iPod touchで、“Works with Apple HomeKit”仕様の照明、鍵、室温調整器、各種プラグやスイッチなど(以下「アクセサリー」と表記)を制御する機能。対応する製品のパッケージには右のようなバッジが付いている。
iOS端末でアクセサリーを制御するには、まずアクセサリーの専用アプリをApp Storeからダウンロードし、製品に付属するセットアップコード(右図)をアプリに入力する。
アクセサリーは「Siri」でも制御できるが、ドアの解錠はSiriではできない。
外出先からの制御には、第3世代以降のApple TV(ソフトウェアのバージョンは7.0以降)が必要だ。iOS端末と同じApple IDでログインしたApple TV経由でアクセサリーをリモートで制御できる。
アクセサリーのアプリによっては、複数のアクセサリーを一度に制御するSiriのコマンドを設定できる。例えば「照明を消して」と命令することで家中の灯りを消すといったことができる。
同社はまた、前日に発売された「Caseta Wireless」を含むHomeKit対応製品のリストページも開設した。本稿執筆現在4社の製品が掲載されている。
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