Apple、マップのためのApple版ストリートビューカーの存在を公表
AppleがうわさされていたGoogleのストリートビューカーのような自動車を米、英、アイルランドで走らせていることを新設公式ページで明らかにした。
米Appleは6月10日(現地時間)、地図サービス「マップ」の性能向上のために世界で自動車によるデータ収集を行っていることを正式に認めた。公式サイトに説明ページを追加したことを、英Guardianが最初に報じた。
このページには、「Appleはマップを向上させるためのデータを収集する自動車を世界中で走らせています。このデータは今後のマップのアップデートに反映される予定です。データ収集に当たっては、プライバシー保護に努め、データ内の顔や車のナンバープレートは公開前にぼかします。そのプロセスについての質問はこちら(Apple Vehicles専用メールアドレスへのリンク)にお願いします」とある(本稿執筆現在、まだ日本サイトにはページがない)。
Appleが米Googleのストリートビューのようなサービスを準備しているといううわさはかねてあり、2月にはストリートビューカーのようなAppleの自動車を目撃したと、米カリフォルニア州サンフランシスコのメディアが報じた。
Appleは今後、このページで自動車を走らせる地域を公表していくとみられる。まずは6月15〜30日に走行する地域のリストが公開された。これによると、日本はまだなく、米、英、アイルランドの一部の地域でスタートしたようだ。例えば、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、ダブリンなどがリストに載っている。
Appleは先日のWWDC 2015では、次期OSのマップの新機能として、公共交通機関の詳細な乗換案内を発表している(日本は対象外)。今秋公開予定の新OSにストリートビューのような機能が追加されるかどうかはまだ不明だ。
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