YouTube、“再生回数が301回で停止”問題を解消したと発表
YouTubeの広告収入が増加中のGoogleが、不正な再生を検証するアルゴリズムを改善し、再生カウントが301回で一旦止まってしまう問題を解消したと発表した。
米Google傘下のYouTubeは8月5日(現地時間)、動画再生回数表示を改善し、いわゆる“301回で停止問題”を解消したと、公式Twitterで発表した。
YouTubeクリエイターの間では、動画公開後、順調に伸びていた再生回数のカウンターが301回で一旦停止する場合があることが知られている。YouTubeのヘルプでも、「再生回数の正当性を確認するため、300回を超えた時点で再生回数がいったん増えなくなる場合があります」と説明されている。
これは、再生が不正なもの(ボットによるものや「F5」キー連打によるもの)ではないかどうかを検証するアルゴリズムの仕様によるものであり、「YouTube動画の正常な動作」とYouTubeは説明していた。再生回数は広告料金に直結するデータのため、公正である必要がある。
従来のアルゴリズムは、300回を超えると一旦カウントを凍結し、スパムを検証していた。これを、公正な再生であると確信できるものをリアルタイムで流しつつ、疑わしい再生を検証する方式に変更したため、再生カウントを停止させることなく、従来より正確な再生回数を表示できるようになったという。
Googleはこのところ、360度動画広告や動画上のカードをクリックするとオンラインショップに飛ぶカード状の広告など、YouTubeでの広告に注力している。
Googleは4〜6月期の業績発表の際、モバイルYouTubeでの1セッション当たりの動画再生の平均時間が前年同期比50%増の40分以上になり、動画広告の広告主の数は40%以上増加したと発表した。
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