「iPhone 6s Plus」の原価は定価の約32%、部品コストは先代+16ドル──IHS調べ
モバイル端末の製造コスト解析で知られるIHSが、「iPhone 6s Plus」の部品と組み立てを含む原価は236ドルという試算結果を発表した。「3D Touch」と「Taptic Engine」に10ドル掛かっているという。
米Appleが9月25日に発売した「iPhone 6s Plus」(16Gバイトモデル)の部品と組み立てを含む原価は236ドルで、定価の749ドルの約32%──。米調査会社のIHSが29日(現地時間)、独自の試算結果を発表した。
部品コストは231.50ドルで、先代の「iPhone 6 Plus」より16ドル高いという。同社は「iPhone 6s」はまだ解析していないが、同モデルの部品コストはiPhone 6s Plusより約20ドル安い211.50ドルと推定している。
リスト(記事末に転載)によると、先代より目立って高くなった部品は、カメラ(10ドル)、プロセッサ(2ドル)、DRAM+NAND(7.5ドル)、“その他のメカニカル”(7ドル)など。メインカメラは800万画素から1200万画素になって性能も上がり、プロセッサはA8からA9になり、DRAMは1Gバイトから2Gバイトになった。ディスプレイとタッチモジュールのコストは変わっていない。ユーザーインタフェース関連のICのコストは4ドル下がった。
「その他のメカニカル」には、アルミニウムケースやGorilla Glass 4になったカバーガラスが含まれる。IHSは、米国で始まった「Upgrade Program」で中古iPhoneの再販が拡大することもあり、AppleがiPhoneをより丈夫にしたと分析する。
リストには項目として出ていないが、「3D Touch」と「Taptic Engine」の追加で部品コストは約10ドル上がったとIHSは試算する。
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