Windows版Skype、次のアップデートで「Skype翻訳」追加 日本語もIMでサポート
Microsoftは、昨年からプレビューで提供してきた「Skype Translator(Skype翻訳)」の正式版を、Windows 7/8.1/10のSkypeアプリの次のアップデートで追加する。通話で使えるのはまだ6カ国語のみだが、インスタントメッセージングでは日本語を含む51カ国語で利用できる。
米Microsoftは10月1日(現地時間)、同時通訳ツール「Skype Translator(日本では「Skype翻訳」)」正式版をWindows版Skypeに追加すると発表した。向こう数週間かけてローリングアウトするWindows版Skypeのアップデート(バージョン7.12)で使えるようになる。対応するのはWindows 7以降。
通話での音声同時通訳は英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、中国語をサポートし、インスタントメッセージング(IM)でのテキスト同時通訳は日本語を含む51カ国語をサポートする。
Skype翻訳が使えるようになると、画面の右上に翻訳設定アイコンが表示されるようになる。
自分が基本言語として設定している言語以外で通話(IM)する場合は、相手を選択した後、Skype翻訳アイコンの右にある歯車アイコンをクリックして相手の言語を設定する。
通話の場合は、音声での通訳に加え、画面にテキストも表示される(非表示の設定も可能)。
Microsoftは昨年5月にSkype翻訳を発表し、11月からプレビュー版を公開してフィードバックを集めていた。
プレビュー版では、例えば(英語圏の)学生が、Skype翻訳を使って中国への1年間の留学を計画したり、中小企業の社長がIMのSkype翻訳を使って海外のサプライヤーと商談したというユーザーからの報告があったという。
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