Google、Android/iOS版翻訳アプリの画像と会話の“同時通訳”機能を正式発表:Skypeより一足先に
AndroidおよびiOS版のGoogle翻訳に、Microsoftが昨年発表したSkypeの同時通訳機能と同じような音声翻訳機能と、カメラに写した看板のテキストなどをそのまま希望する言語に変換する機能が追加される。
米Googleは1月14日(現地時間)、AndroidおよびiOS版翻訳アプリ「Google Translate(日本ではGoogle翻訳)」の2つの新機能を発表した。向こう数日中に実施されるアップデートで利用可能になる。
1つ目は、端末のカメラで写した画像のテキストをリアルタイムで翻訳する機能。これは、同社が昨年5月に買収した米Quest Visualの「Word Lens」を統合したものだ。
Google翻訳のカメラアイコンをタップし、外国語の道路標識やレストランのメニューなど、翻訳したい対象を写すと、あらかじめ設定してある言語に画像を翻訳する。
Word Lensは今のところ、英語からフランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語と、その逆のみをサポートしており、今後対応言語を拡大していくという。
2つ目は、米Microsoftが昨年5月に発表したSkypeの通訳機能のような、会話の同時翻訳機能だ。Skypeの同時通訳機能は昨年12月にプレビューになった段階なので、リリースはGoogleが一足早かった。
Web版とAndroid版のGoogle翻訳には既に音声翻訳機能は搭載されているが、今回のアップデートで翻訳ステップが削減され、iOSアプリでも利用できるようになった。
あらかじめ入力言語と翻訳言語を設定しておけば、アプリのマイクアイコンをタップして入力言語で話してマイクアイコンをまたタップすると翻訳された音声が流れ、画面にもテキストが表示される。
連続して入力する場合は、通訳が話し終わった後にマイクに向かって話すだけで続きを通訳してくれる。
関連記事
- Skype同時通訳のプレビュー開始 まずは英語/スペイン語から
Skypeの音声同時通訳機能「Skype Translator」のプレビュープログラムが、リクエストの多かった英語←→スペイン語でスタートした。 - Google、カメラ利用の翻訳アプリ「Word Lens」のメーカーを買収
Googleが、Android、iOS、Google Glassのビデオカメラで写したテキストを翻訳するアプリ「Word Lens」を手掛けるQuest Visualを買収した。 - スマホが同時通訳者に ビデオチャット通訳アプリ「LACU」
ビデオチャットを使って同時通訳者を呼び出せるアプリ「LACU」が登場した。 - Android版Google翻訳が原文のカメラ入力に対応
英語やロシア語、フランス語など一部の言語を、端末のカメラで撮影することで読み込んで翻訳できるようになったほか、英語やスペイン語では国を指定することで“方言”に対処できるようになった。 - Web版Google翻訳で45カ国語の手書き入力が可能に
デスクトップ版Google翻訳で、文字を手書きで入力できるようになった。読み方も分からない外国語を訳したい時に便利。 - Android版「Google Translate」、日本語を含む14カ国語の音声翻訳が可能に
Android端末に日本語で話しかけると、翻訳結果を英語や韓国語など24カ国語で読み上げてくれる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.