ドコモ・バイクシェア障害、なぜ起きた? 同社が原因と再発防止策を公表 返金は9月末までに

 ドコモ・バイクシェアは8月18日、同社のシェアサイクルサービスで7月末から続いたシステム障害について、原因や返金対応をまとめた報告書を公開した。障害の原因は、新システムへの移行後に利用が集中し、システムの処理能力が不足したことと説明。対象期間の利用料金は8月下旬から順次返金し、9月末までに完了する予定としている。

システム障害の経緯と対応を報告するお知らせページ(出典:ドコモ・バイクシェアWebサイトより、以下同)

 同社は1日に新システムへの切り替えを実施したが、3日午前7時ごろから、全国で自転車の貸出・返却ができない事象や、アプリに「システムエラーが発生しました」との表示が出る事象が発生。4日午後2時30分ごろには、安定したサービス提供の見通しが立たないとして全国でサービスを一時停止した。5日に原因を特定して改修版をリリースし、一部エリアから段階的に検証を開始。修正と確認を重ね、13日に全国すべてのエリアで再開した。

発生した事象の一覧。3日以降は多くのユーザーが貸出・返却できない状態に陥った

 障害の原因について同社は、新システムへの移行に際してシステム全体の構成を見直した結果、利用が集中した際に処理能力が不足し、一部のデータを処理しきれなくなったためと説明。サーバへのアクセス方法を見直し、処理の集中を緩和する改修を行ったことで復旧したという。再発防止策として、アクセス方法のさらなる効率化に加え、異常を早期に検知するための監視項目の拡充と監視体制の強化を挙げた。

原因と対処の説明。利用集中時にシステムの処理能力が不足したという

返金は8月下旬から、手続き不要

 返金の対象は、1日のメンテナンス終了後の午後1時以降から、各エリアのサービス再開日の午後11時59分までに開始した利用分。1回利用(都度利用)会員には対象期間の利用分を全額返金し、月額利用・法人会員には月額料金から対象期間に相当する日割り分を返金する。1日パスなどの各種パスは、対象期間に購入・利用した場合が全額返金の対象。原則として利用者側の手続きは不要で、対象期間外でも、障害の影響と認められる事象を確認した場合は個別に対応するとしている。

返金の対象期間とプラン別の返金内容

 クレジットカードなどで支払った場合は、カード会社の規定により翌月以降の利用額からの相殺、または引き落とし口座への返金となる。反映時期は決済サービスによって異なるという。

 なお、サービス再開後もコンビニエンスストアで購入する「コンビニパス」や一部の法人会員の利用は当面できない。横浜エリアでは、OpenStreetと提供する共同ポートの一部がアプリ上に表示されず、貸出・返却ができない状態が続く。利用再開の時期は決まり次第案内する。

 同サービスでは切り替え前の7月29日にもシステム障害が発生していた。4日の全面停止後は5日の奈良を皮切りに順次再開し、13日に9日ぶりの全国再開にこぎ着けた。ドコモ・バイクシェアは9月1日に新ブランド「NOLL」への刷新や料金体系の変更を予定しており、これに先立って8月から仕様変更を実施していた。

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