「食欲が削られる」――AIで作られた“気色の悪い飲食店メニュー”がXで物議 「実物を見たい」の声も

 「食べようとしたけどやめた」――生成AIで作ったとみられる飲食店のメニューやポスターを巡り、Xで物議が広がっている。8月13日ごろから関連する投稿がみられ、とあるサービスエリアの飲食店メニューを写した投稿が反響を呼ぶと、同様の事例を紹介するユーザーが急増。「食欲が削がれる」「集合体恐怖症を刺激する」など、画像の見た目に対するさまざまな声が上がっている。

 特に目立つのは、食材の表面に並ぶ細かな粒や凹凸、不自然な光沢への指摘だ。白米の粒や衣が過度に強調された定食や、チーズが不自然なほど糸を引く料理など、生成AIで作ったとみられる事例が数多く投稿されている。

ChatGPTで「生成AI感を強調して」と指定して作ったメニュー画像(記者の方で再現)

 一方、生成AIを使えば必ずこうした画像になるわけではない。細かな条件を指定し、実写に近い味噌カツ定食を生成した例もある。Xでは「ChatGPTやGeminiでもこんな質感にはならない」「どのモデルを使えばこうなるのか」など、使用したAIモデルや生成方法に注目する声もみられた。

 また、一連の投稿の中には、店頭のメニューを撮影したように見える画像自体が、生成AI製とみられるケースもあった。

定着しつつあるAI広告 飲食店メニューへの活用はなぜ物議を醸したのか

 生成AIを使った広告は一般化しつつある。今回は、実際に口にする料理を選ぶためのメニューだけに、AIの利用そのものより、実物と異なる画像をもとに食事を選ばなければならないユーザー体験を問題視する声が目立った。「AI画像を使っていると、料理まで手を抜いているように感じる」「美味しそうよりも先に『これAIで作ったな』とワンクッションの認知が置かれることで食欲や購買意欲を邪魔してる」といった声もみられた。

 一方、店側の事情を推測する声も上がっている。「外注費を抑えるためにAIを利用する個人経営の飲食店が増えているのでは」「トッピングが変わるたびに撮影していてはコストがかかるため、AIを使わざるを得ないのでは」といった見方のほか、「無料で生成できることで、外注してつくるメニューよりもクオリティーに妥協をしているのでは」との意見もみられた。

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