ブラインドサッカー日本代表が強くなったもう一つの理由:協賛金が5年で10倍に(2/3 ページ)
2015年9月2日〜7日に行われた「IBSA ブラインドサッカーアジア選手権 2015」で、第4位と健闘した日本代表。ブラインドサッカーの認知度が上がり、チームが強くなってきた背景には、選手の努力と彼らを支える運営体制のIT化があるという。
名刺への“タグ付け”で適切なアプローチが可能に
導入の決め手となったのは「バラバラに管理されていた名刺情報を一元管理できる」「名刺情報を属性ごとにタグ付けして管理ができる」「メールの一斉配信機能がある」の3点だ。
Sansanでは、受け取った名刺をスキャナやスマートフォンでスキャンするだけで名刺情報をデータ化し、そのデータをクラウド上で共有・管理することができる。これにより、個人がそれぞれ異なる方法で管理していた名刺情報を統一されたフォーマットで一元管理できるようになり、営業機会の損失を減らすなどの効率化を図れるようになった。
名刺の“タグ付け”機能は、クライアントへの適切かつ効果的なアプローチを行う上で大きな助けになったという。
日本ブラインドサッカー協会では交換した名刺情報を整理する際、この機能を使って「メディアの人」「体験会に興味がある人」「体験会に既に来た人」「既にスポンサーになっている企業」「地域」「見込み客」といった属性情報のタグ付けをしている。タグ付けしておけばメール配信機能を使う場合に、送る相手の属性に合わせた内容のメールを一斉に配信でき、効果的なメッセージを出せるのだ。
さらに、このメール配信機能は一斉配信であっても個別宛名で送ることができるため、効果的なアプローチにつながるという。
また、Sansanを使うことで「誰と誰がいつ名刺交換をした」といった情報が分かり、人脈を可視化できるのも大きなポイントだ。
あるクライアントとコンタクトを取るときに、相手が自分の組織の誰かとつながりがあることを知っていれば、その人の名前を出すことで相手に信頼感や安心感を与えることができ、相手との関係を築きやすくなる。実際に、これまで松崎氏と接点があった人にスタッフがコンタクトする場合には、名前を出すことで話が早く進むことがあったという。
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