4種の診断で“脱ブラック企業”へ、世代間不平等の解消も 「ホワイト企業パック」
“社員が辞めない企業を作るための”診断サービス「ホワイト企業パック」が登場。ブラック企業化のリスク要因から、従業員の満足度を高める動機付け要因までを一気通貫で診断できる。
ブラック企業のニュースがメディアの誌面を賑わす中、あしたのチームら3社が“社員が辞めない企業を作るための”クラウド型診断サービス「ホワイト企業パック」を発表した。
このサービスの特長は、企業の診断を「組織診断」「労務監査」「評価制度診断」「採用力診断」の4つの面から行える点にある。あしたのチームの代表取締役社長を務める高橋恭介氏は、サービス提供の背景について「これからの企業に求められるのは、“ブラック企業と呼ばれないようにする”という低次元な対症療法ではなく、優秀な人材が増えていく魅力ある会社に変えていくこと」と説明。ブラック企業化のリスク要因から、従業員の満足度を高める動機付け要因までを一気通貫で診断し、改善を図ることで、少子高齢化時代の大きな課題といわれる「人的倒産リスク」を避けられると話す。
組織診断では、従業員の生の声を拾い上げることで、会社が抱えている潜在的問題にスポットライトを当て、取るべき対策を明らかにしていく。労務監査では、労働基準監督署が調査で着目する、社員とのトラブルになりやすい分野の質問をアンケートで実施。実地監査により、労働基準監督署、年金事務所が重点的に調査をするポイントをヒアリングする。
評価制度診断では、500社以上の評価制度構築・運用に携わる同社の経験を生かした人事評価制度診断により、現行制度の危険度や改善すべきポイントを明らかにする。採用力診断では、採用計画や採用実務についてアセスメントを実施する。
主なターゲットは中小企業やベンチャー企業、IPO前後の企業など。労務監査は日本最大の社労士ネットワークを持つブレインコンサルティングオフィス、採用力診断はトーコンヒューマンリソースが担当している。
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