Square、「Apple Pay」対応非接触リーダー端末を49ドルで提供開始
ジャック・ドーシーCEO率いるモバイル決済企業Squareが、「Apple Pay」や「Android Pay」搭載モバイル端末をかざすことで決済可能な手のひらサイズの新しいリーダー端末をまずは米国で提供開始した。非接触式だけでなく、ICチップ搭載カードの読み取りスロットも備える。価格は49ドル。
米Squareは11月23日(現地時間)、米Appleの「ApplePay」のようなモバイル決済およびICチップ搭載カードに対応する新しい非接触リーダー端末の提供を開始したと発表した。まずは米国の小規模小売店100店が導入した。
新リーダーについては、Appleが6月のWWDC 2015で紹介している。
価格は1台49ドル。既にSquareのアカウントを持っている事業主は、無償で1台の新リーダーをもらえる。サイズは6.6×6.6×1センチで56グラム。iOS/Android端末とBluetooth Low Energyで無線接続して使う。Square Standを持っていれば、USBあるいは無線で接続できる。Apple Payだけでなく、「Android Pay」、「Samsung Pay」にも対応する。本稿執筆現在、日本ではまだ発売されていない。
iPhoneあるいはAndroid端末での決済では、端末をリーダーにかざして(指紋認証に対応している端末であれば)指紋認証を使って決済できる。ICチップカードの場合はリーダーの側面にある溝にカードを挿入する。
Apple Payは現在、米、英、カナダ、オーストラリアで利用できる。同社のティム・クックCEOは直近の業績発表後の電話会見で、2016年にはスペイン、シンガポール、香港でも提供を開始すると語った。日本での提供開始時期は不明。
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