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IBM、Ustreamを買収し企業向け動画サービス部門を新設
IBMが動画配信サービスのUstreamを買収し、新たに立ち上げる企業向け動画配信・解析サービス部門「Cloud Video Services」に統合する。
米IBMは1月21日(現地時間)、米動画配信サービスのUstreamを買収したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていないが、米Fortuneは1億3000万ドルと報じた。
IBMは、Ustreamと昨年までに買収したAspera、Cleversafe、Cleversafeなどの動画関連企業を統合し、新たに企業向けのクラウド動画サービス部門Cloud Video Servicesを開設する。
同部門は、「メディア、エンターテインメント、小売業、教育、政府機関を含む幅広い業種の顧客がデータの戦略的ソースに動画を統合することを支援する」という。
Ustreamは2007年創業のサンフランシスコに拠点を置く非公開企業。ニワンゴのニコニコ動画のような個人向けの動画共有サービスも提供しているが、企業向けのイベント中継サービスなどのSaaSも手掛けている。米航空宇宙局(NASA)、米Facebook、韓国Samsung Electronics、米Nike米The Discovery ChannelなどがUstreamの動画配信サービスを利用し、月間8000万人以上が視聴している。
IBMは、Ustreamの「Ustream Development Platform」をアプリ開発サービス「Bluemix」に統合し、顧客企業の動画配信サービス開発を支援する計画。
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