もし明日、クラウドサービスが使えなくなったら……:半径300メートルのIT(2/2 ページ)
フリーミアムのクラウドサービスが転機にさしかかっている。メジャーなサービスが相次いで“本業に専念する”ことを打ち出し、周辺サービスをクローズし始めたのだ。この流れは何を意味しているのか……。
今、なくなっては困るのなら、できることは
Evernoteのようなクラウドメモは、もはや自分にとってはなくてはならないもので、気になったWebページや記憶の断片、もちろん仕事上のメモも片っ端から記録して、あとから日付や断片的な言葉で検索し、見返すということをしています。そのため、似たような使い方をしている私の知人たちも「Evernoteがなくなったらまずいよね」と話していました。冗談で「大きなところが買収してくれれば……」と話していましたが、その大きな企業が完全に競合モードになっており、あまり期待はできないようです。
そうなると、私ができることは1つ――プレミアムサービスを買い続けることでしょう。クラウドを利用したサービスは無料でも使えます。しかし、気に入ったら“投げ銭”感覚で、そのサービスに対価を支払うべきだと思います。それが、気に入ったサービスを使い続けるための、唯一の方法でしょう。
この連載もEvernoteに気になるネタを記録し、それを元に原稿をEvernoteに書いて、OneDriveに画像などを保存して編集部にGmailを使って送っています。思えばそのほとんどが、もともとフリーミアムなサービスばかり。
これらのサービスを初期から使っていて、いまも活用している人は、クラウドサービスをもう1つの意味で“生かす”使い方をするべき時期なのかなあと、プレミアムサービスの期限が明日だと表示されているEvernoteの画面を見ながら思いました。もちろん、継続しますよ。
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