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車で道を走るだけで、スマホが舗装状態を診断 岐阜県で活用へ
車にスマートフォンを積んで走ると、道路の凹凸情報から舗装状態の簡易診断ができる――。岐阜県内で、スマートフォンとクラウドサービスを活用した舗装状態の見える化プロジェクトがスタートした。
車にスマートフォンを積んで走ると、道路の凹凸情報から舗装状態の簡易診断ができる――。岐阜県内で、スマートフォンとクラウドサービスを活用した舗装状態の見える化プロジェクトがスタートした。
舗装状態の可視化には、富士通のクラウドサービス「FUJITSU Intelligent Society Solution 道路パトロール支援サービス(以下、道路パトロール支援サービス)」を活用。スマートフォンを自動車に積んで走行するだけで、内蔵の加速度センサーが自動で道路の凹凸情報を集積し、地図情報と組み合わせて舗装状態を簡易診断する。
走行中に障害物や舗装の損傷などを発見すると写真を撮影。コメントと合わせて地図上にマッピングして保管する。このデータを使えば、容易に報告書を作成できるという。
自治体にとって道路や橋梁などの適切な維持管理は、防災や減災の面から重要な取り組みとなっており、昨今では効率化に向けた仕組み作りも求められている。岐阜県では2014年から、岐阜大学、建設研究センター、富士通グループが道路パトロール支援サービスの検証を進めており、有効性が確認できたことから取り組みを本格化させることが決まった。
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