Facebook、アルゴリズム変更──アプリでのリンク先滞在時間を加味
Facebookがまたニュースフィード表示のアルゴリズムを変更した。ユーザーがモバイルアプリで投稿のリンク先に滞在した時間が長いものの表示を優先させる。また、同じFacebookページからの投稿を連続で表示させないようにする。
米Facebookは4月21日(現地時間)、ニュースフィードの表示ランクを決めるアルゴリズムをまた変更したと発表した。
前回同様、一部のユーザーへのアンケートやテストに基いて、ユーザーが関心のあるコンテンツにどう対処するかを分析した結果を反映させたという。
リンク先滞在時間が長いもののランクを上に
同社は2015年6月のアルゴリズム変更で、コンテンツの表示時間の長さをアルゴリズムに反映させた。今回はさらに、コンテンツ内のリンクをクリックしてリンク先に滞在した時間の長さも反映させる。Facebookがリンク先の滞在時間を計測できるのはモバイルアプリでの閲覧の場合だけなので、Webブラウザの場合はカウントしない(できない)。リンク先は、サードパーティーのWebページでも「Instant Articles」でも同等に扱う。滞在時間にはページの読み込み時間は含まない。
Facebookは今月12日、Instant Articlesをすべてのパブリッシャーに開放している。
同じFacebookページの投稿を連続で表示しない
ユーザーはニュースフィード上でバラエティに富んだ投稿を見るのを好むことが分かったので、1つのFacebookページからの投稿を連続で表示しないようにする。2015年4月のアルゴリズム変更では友達やいいね!したページが少ないユーザーのニュースフィードの更新が停滞している場合に限り、同じ投稿者からの複数の投稿を表示するようにしたが、また変更するようだ。
Facebookはいつものように、このアルゴリズム変更がページオーナーに与える影響はほとんどないとしているが、一度に大量の投稿をしない方がいいかもしれない。
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