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選手との疑似LINEにドキドキ? IoTやAIで野球を面白くする方法(3/3 ページ)
ITで野球の楽しさをもっと多くの人に伝えられるか――。サムライインキュベートとIBM、そして読売ジャイアンツが協力し、ファン増につながるアプリ開発を競う「ジャイアンツハッカソン」が開催された。最新のITトレンドを駆使した、そのアイデアとは?
「野球×ハッカソン」にスポーツ紙も注目
決勝に進んだ5チームの中で異色を放っていたのが「日刊スポーツ」チームだ。普段野球を取材しているスポーツ紙だが、当初はハッカソンを取材するつもりで、参加する予定はなかったという。
「取材を申し込んだところ、データが得意なら参加してみないかと誘いを受けました。より深く選手を知ってもらうにはどうすればいいか、もっと女性ファンを取り込む方法はないか――そんなことを勉強するつもりで参加したというのもあります。普段とは違う人々に注目してほしかったので、ハッカソンのリリースは野球系のマスコミに出していません」(日刊スポーツ)
現場の記者はITに詳しくない人が多いとのことで、他チームのアイデアを見ながら、「こんなことができるのか」と驚いたそう。そしてそれは、読売ジャイアンツにとっても同様だったようだ。
「今回のハッカソンでは、球団では思い付かないようなアイデアがたくさん出てきました。新しいアイデアには技術、情報、発想力が必要。ハッカソンを通じて、初めて試合観戦をして『楽しかった』と言ってくれた女性がいて本当にうれしかった。こういった人を増やす取り組みを続けていきたい」(読売巨人軍職員の上野裕平さん)
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