第9回 「Windows 10 Enterprise」は“いらない子”?:変わるWindows、変わる情シス(2/2 ページ)
マイクロソフトの新OS「Windows 10」。もう使ったという人も、まだ試していないという人もいると思うが、あらためてそのポイントを“マイクロソフトの人”に解説してもらおう。今回はWindows 10の「Enterpriseエディション」についてのお話。
Windows 10 Enterpriseで最新のセキュリティ対策を
セキュリティ対策で必要な4つの施策は、攻撃のフェーズに合わせた対策です。攻撃されないようにするための“準備”、攻撃されていることを検知する“分析”、攻撃されても被害を少なくする“封じ込め施策”、そして攻撃されたあとの“情報の保護”となります。
多くの企業は一番上の「やられないようにする」点に投資するケースが多いですが、今やホワイトハウスまでハッキングされる――要するに国家予算を投入しても侵入されてしまうような時代。そのような状況下で防御だけの施策では、会社の機密情報を守り切ることは不可能です。しっかりとこの4つの対策を行う必要があるのです。
この4フェーズの構築に有効なのがWindows 10 Enterpriseです。特に「やられても被害を小さくする」というポイントで活躍してくれます。
※Windows 10 Entepriseを利用するためには「Software Assurance」というライセンスが追加で必要になります。Enterpriseエディションのほかに、Microsoft Desktop Optimization Packの利用やトレーニング、サポートといった特典があります
感染の検知を早くすることで、システムへの侵入被害を減らすことができますし、仮に感染したとしても、情報漏えいの件数を減らすことも重要でしょう。これらの対策はWindows 10 Proとサードパーティー製のセキュリティ製品を組み合わせてもできるものですが、コストや管理負荷が大きくなってしまいがちです。
Windows 10 Enterpriseはこれを低コストかつ、OSに親和性のあるセキュリティ対策を行えるのが特徴なのです。「セキュリティを重視したい」という方針ならば、Enterpriseエディションを検討してみてはいかがでしょうか。また、Windows Software Assuranceにはセキュリティ機能のほかにもたくさんの特典があるのでチェックしてみてください。
また、セキュリティ対策機能の詳細については、第3回から第5回の記事をご覧いただければと思います。
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