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データ活用に本腰のセゾン、なぜ「Tableau」と「Azure」を採用したのか:プライベートDMPで新ビジネスを(2/4 ページ)
社内のデータを活用するため、約1年かけてプライベートDMPを構築したクレディセゾン。その裏にはセルフサービスBIの導入や、社内初のクラウド導入といったさまざまなチャレンジがあったという。
データを活用し、広告事業やFinTechにも乗り出す
クレディセゾンがDMPの構築で目指すものは「CRM(顧客関係管理)の強化」「広告事業の強化」、そして「Fintechへの対応」の3つだ。直近では、特にCRMの強化に注力するという。
同社はこれまでも会員属性や購買履歴などのデータは持っていたが、カード情報とWebの行動履歴といった複数のデータベースを横断する分析はできていなかったそうだ。
各データを統合することで、例えば「“ハワイ旅行”というキーワードで検索をした」というWeb上の行動履歴があるAさんに対し、カードの会員情報として持っている年代、性別、直近のカード利用状況なども加味し、旅行前の利用限度額増額の案内をしたり、旅行関連用品の広告を表示したりといったことができるようになる。
さらに、「検索をする」といった目に見える行動をしない会員であっても、カードの利用履歴などからAさんと似た属性を持っていると分かれば、「海外旅行に対する潜在的ニーズを持つ会員」として需要喚起の対象に加えるといったことまで見据えているという。
このほか、オーソリゼーションデータを使って、クレジットカード利用時にプッシュ配信で別の商品を勧めるといった展開も考えているようだ。こうしたターゲティングは広告事業の強化にも生かされる。今後は機械学習や人工知能を使い、広告の価値向上を目指すそうだ。FinTechについては、クレジットカードを作る際の与信にデータを活用する予定という。
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