Samsung、米企業評判ランキングで7位から49位に転落
「Harris Poll」として知られる米調査会社による米国での企業評判ランキングで、2016年に7位だったSamsung Electronicsが49位に転落した。
米調査会社Harris InteractiveとReputation Instituteが毎年発表する米国での企業評判ランキング「Reputation Quotient Ratings」の2月9日(現地時間)公開の2017年版で、韓国Samsung Electronicsは2016年の7位から49位に転落した。
調査によると、企業の評判にとっても最大のリスクは企業幹部による不正で、次は製品やサービスに関する嘘や誤解を招く情報という。Samsungについては、「Galaxy Note7」の2度にわたるリコールと、事実上のトップである李在鎔副会長の韓国政府との癒着疑惑(調査期間後に逮捕)が影響したとみられる。
“Harris Poll”とも呼ばれるこの調査は、HarrisとReputation Instituteが開発した指標「企業評価指数(Reputation Quotient; RQ)」を用いて1999年から毎年実施している。
2017年版は、まず認知度の高い100社をオンラインアンケートでピックアップし、その100社について、2万3633人の米国在住者を対象に、2016年11月29日〜12月16日に英語によるオンラインアンケートで実施した。
2017年のトップは昨年と同じAmazon.com。2位だったAppleは5位に、3位だったGoogleは8位にランクダウンした。2位は2015年にトップだった自然食中心のスーパーマーケットチェーンWegmans。IT企業としては、昨年は圏外だったTesla Motorsが9位に急上昇した。日本企業では、トヨタが16位に、ホンダが30位に、ソニーが42位にランクインしている。
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