Google、「ハングアウト」をSlack競合の「Chat」とビデオ会議「Meet」に分割
Googleがビジネス向けコラボレーションと位置付ける「ハングアウト」を、ビデオ会議アプリ「Meet」とメッセージングアプリ「Chat」に分割すると発表。ChatはSlackのようにプロジェクトごとにroomを開設でき、AI botでMeetを設定できる。
米Googleは3月9日(現地時間)、コラボレーションツール「ハングアウト」をビデオ会議アプリ「Hangouts Meet」とメッセージングアプリ「Hangouts Chat」に分割すると発表した。Meetは同日からエンタープライズ版「G Suite」に“ローリングアウト”し、Chatは早期参加プログラムを開設した。
同社はGoogle+のコラボレーション機能として立ち上げたハングアウトを、企業向けコラボレーションツールにシフトさせている。
MeetとChatに分割するのは、企業顧客からビデオ会議はもっと接続しやすく、チャットはもっと共同作業向けにしてほしいという要望があったからと説明する。
一意の電話番号でW-Fiのない社外からも参加できる「Meet」
Meetのビデオ会議に参加できる人数は30人まで。従来通り、一意のURLを生成し、それをメールやGoogleカレンダーなどで配布することで、メンバーを招待できる。メンバーは1クリック(タップ)で会議に参加できる。
さらに、企業向けの「G Suite Enterprise」ユーザーであれば、会議に一意の電話番号を設定できる。Wi-Fi接続できない場所にいるメンバーでも、スマートフォンなどからこの電話番号で会議に参加できる。
Slackのようにプロジェクトごとに“ルーム”を作ってスレッドで会話できる「Chat」
Chatは、Slackと同じようにプロジェクトごとにroom(SlackのChannelに当たる)を作ってやり取りできるメッセージングアプリ。room内の会話はスレッドごとにカード状に表示される。
Chat内ではAI botの「@meet」を使うことで、Meetでのビデオ会議を設定してGoogleカレンダーでメンバーに通知することもできる。
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