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Google、子どものスマホ使用を管理する保護者向けアプリ「Family Link」
Googleがペアレンタルコントロールアプリ「Family Link」の招待制での提供を米国で開始した。子どもに与えるAndroid端末をこのアプリから管理できる。ダウンロードするアプリを制限したり、アプリの利用状況をチェックしたり、リモートでロックしたりできる。
米Googleは3月15日(現地時間)、子どもに持たせるAndroid端末を保護者が管理するためのAndroidアプリ「Family Link」を発表した。まずは米国の13歳以下の子どもを持つユーザー向けに招待制で提供を開始した。
利用するには、アプリ内でまず子ども用のGoogleアカウントを作成し、そのアカウントでログインしたAndroid端末(Android 7.0 Nougat以上)を子どもに与える必要がある。
保護者はアプリから以下のような操作を行える。
- アプリインストール制限:子どもがGoogle Playストアから何かダウンロードしようとすると、保護者のFamily Linkアプリにそれを許可するかどうかを尋ねるプッシュ通知が表示される
- 端末の使用時間:子どもがどのアプリをどのくらいの時間使っているかをチェックでき、1日当たりの使用可能時間を設定できる
- リモートロック:寝る時間や食事中などに、子どもの端末をリモートでロックできる
同アプリを試用した米Mashableによると、例えばChromeブラウザのようなGoogleのアプリについてはセーフサーチの設定など、細かい設定も可能という。また、リモートロックでは、あらかじめ時間を設定するだけでなく、数タップですぐにロックすることも可能だ。
管理できる端末はAndroidのみだが、保護者用アプリはiOS版も公開される見込みだ。
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