サプライズが台無し! そんな“ネタバレSNS”から身を守る方法:半径300メートルのIT(1/2 ページ)
ネットでいつでもどこでもすぐに情報をキャッチできる便利な時代になりましたが、一方で“ネタバレ”を避けるのも難しくなっています。サプライズを台無しにするSNSから身を守る方法はあるのでしょうか。
この連載のテイストとは異なる仕事で、先日、東京ディズニーシーに行ってきました。世界初公開のキャラクター、「ステラ・ルー」のお披露目ファンイベントです。
このイベントは、ダッフィーファンのために特別なサプライズが幾つも用意されていました。興味深かったのが、イベントの最初にスマートフォンをはじめとする通信機器やカメラをしまうよう指示があったこと。このおかげでファンは、SNSへの投稿や閲覧で気を散らすことなくサプライズを楽しめたのです。
私は、このイベントの最中に記事を公開しなければならなかったので、「確認作業で素直に楽しめないなぁ」と思いつつ、“楽しくつらい仕事”をさせていただきました。純粋にサプライズを楽しめた来場者がうらやましい!
サプライズを台無しにするSNSの罪
考えてみると、ネットとスマホが普及してからは、こういった「サプライズ」を楽しめる環境を作るのは難しくなり、ぜいたくな体験になったような気がします。
もちろん、スマホを投げ捨てればすぐ、元の世界に戻ることはできますが、スマホなしの生活はもはや考えにくいでしょう。スマホのおかげで情報収集はとても楽になりましたが、一方で“ひっきりなしに流れ込んでくるSNSの情報をコントロールするスキル”も必要になったように思います。
例えばSNSとテレビドラマの相性を考えてみましょう。“みんなで1つのテレビ画面を見ているかのごとく、ワイワイいいながらドラマを見る”という体験はSNSならでは。両社の相性はとてもいいと思います。
しかし、これが「映画」になると、苦痛になる場合もあります。どんでん返しが素晴らしい作品や、あっと驚くような人がサプライズで登場(もしくは退場)するような作品は、SNSに流れてくる“ネタバレ”は大敵です。恐ろしいことに最近では、映画作品の公式SNSアカウントが“ネタバレを投げてくる”こともあるので、最近、私は公式アカウントをフォローしないようになってしまいました。
このSNSの“ネタバレ”、英語では「スポイラー」と表現されます。スポイルとは「体験を台無しにする」という意味。体験価値を増大させる“いいネタバレ”もありますが、初めて見るときの驚きを奪うスポイラーは、なんとか避けたいものです。
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