サプライズが台無し! そんな“ネタバレSNS”から身を守る方法:半径300メートルのIT(2/2 ページ)
ネットでいつでもどこでもすぐに情報をキャッチできる便利な時代になりましたが、一方で“ネタバレ”を避けるのも難しくなっています。サプライズを台無しにするSNSから身を守る方法はあるのでしょうか。
スポイラーを避けるには
だからといって、SNSをやっている人に「そんな投稿は自粛しろ!」と言っても意味がありません。SNSは(自己の責任において)自由に投稿する権利があるからです。しかし私たちには、「投稿を見ない権利」もあります。SNSに限らず、インターネットにおける情報のやりとりは、発信側を規制するのではなく、「受信側で工夫する」という考え方が私は正しいと思っています。
例えばTwitterには、最近(やっと)単語単位でのミュート機能が追加されました。これは特定のキーワードを指定すると、そのキーワードが含まれるツイートを「非表示」にしてくれるというものです。映画作品や海外ドラマのあらすじや感想を見たくなければ、作品名を登録しておけばいいでしょう。しかも、「1カ月間」「1週間」などの期間指定も可能であるなど、とても便利です。
さらに私の場合、TwitterやFacebookなどで「人単位のミュート」をフル活用しています。私は、“ネタバレ大嫌い派”ですが、世の中にはネタバレを許容し、気にせずにガンガン発信する人もいます。そんな“ネタバレ許容派”の人を積極的にミュートすることが、心の平穏を保つためには必要だと考えるようになりました。以前なら、SNSのフォロー外しやブロックをするしかなく、「リアルな人間関係にも影響があるから」と考えていたころもありましたが、ミュート機能なら影響はありません。
「SNS疲れ」などという言葉が一般的になった今、コミュニティーによってはリアルな生活に影響が出るほど、SNSが暗い影を落とすこともあるようです。相手を変えることはできなくても、自分の行動を変えることで気持ちも軽くなるはず。疲れたと感じたりイヤな思いをしそうなときは、ミュートをフル活用してみましょう。
著者紹介:宮田健(みやた・たけし)
元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め、趣味と仕事を公私混同しつつ日々試行錯誤中。
筆者より:
2015年2月10日に本連載をまとめた書籍『デジタルの作法〜1億総スマホ時代のセキュリティ講座』が発売されました。
これまでの記事をスマートフォン、セキュリティ、ソーシャルメディア、クラウド&PCの4章に再構成し、新たに書き下ろしも追加しています。セキュリティに詳しくない“普通の方々”へ届くことを目的とした連載ですので、書籍の形になったのは個人的にも本当にありがたいことです。皆さんのご家族や知り合いのうち「ネットで記事を読まない方」に届けばうれしいです。
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