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AppleのSafari、Edgeに続き、ついにWebRTCサポートへ
AppleのWebブラウザが次期OSで、Googleが中心となって推進するオープンプロジェクト「WebRTC」をサポートする。これでChrome、Firefox、Edge、Safariがサポートすることになる。
米Appleは6月7日(現地時間)、次期デスクトップOS「macOS High Sierra」および次期モバイルOS「iOS 11」向けWebブラウザの開発者向けプレビュー版「Safari Technology Preview」をリリースした。リリースノートで、「WebRTC」をサポートするとしている。
WebRTCは、Webブラウザでのリアルタイムコミュニケーション(RTC)を可能にすることを目的としたオープンプロジェクト。Google Chromeチームを中心に、MozillaとOperaが推進している。
プロトコルにUDPを採用し、音声、映像などの大量のデータを高速に送れるのが特徴の1つ。通信はDTLSで暗号化される。サーバーを介さずにユーザー同士が直接接続できるP2P機能を実現できる。
WebブラウザとしてはGoogleの「Chrome」とMozillaの「Firefox」、「Opera」がサポートしており、Microsoftも1月に「Edge」でのサポートを発表した。
また、Googleの「ハングアウト」や「Duo」、Facebookの「Facebook Messenger」、「Slack」、Microsoftの「Skype for Linux」などでも採用されている。
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