「Windows 10の無償アップグレードをもう一度!」 MS本社で情シス“魂の叫び”:俺たちの情シス“出張版スペシャル2”レポート(前編)(2/3 ページ)
6月29日に開催された「俺たちの情シス」出張版スペシャル。今回のテーマは「Windows 10」ということで、開催場所は品川にある日本マイクロソフト。「こんなの話して大丈夫!?」とギリギリのラインを攻めた勇者たちのライトニングトークの内容をご紹介します!
さらにOさんは「せっかくだから」ということで、Office 365についても持論を展開。Oさんの会社では、パッケージ版のOfficeを使用しているとのことですが、その理由の1つとしてOffice 365のアカウント管理を挙げました。Oさんの会社では人員の変動が多く、「Office 365を使った場合、アカウント管理をどうすればいいのかまったく見えない状況」に陥ってしまったとのこと。
「セキュリティを考えれば、最新のものがいいのは分かっているのですが……」とマイクロソフトの本社で、マイクロソフト製品に対して恐る恐る意見するOさんのしぐさに、会場は爆笑の渦。さすがは俺情の“切り込み隊長”、次回もいいブッコミを期待してます!
全滅回避のため、各部門の部門長を犠牲にしてWindows 10検証
続いて登壇したのは中小企業で情シスを担当しているTさん。「Windows 10への移行は終わっていませんが、検討事項。来年か再来年にはWindows 10に移行したい」と社内状況を説明しました。社内にあるPCは約120台で、現在はWindows 7を利用しているそうです。
しかし、移行については課題が山積み。「互換性、予算。特に大きいのはアップデート管理」などが検討事項になっているそうです。
Windows 10がこれまでのOSと大きく違う点の1つにアップデートの概念「Windows as a Service」があります。1年に2〜3回というペースで行われるアップデートへの対応に不安を感じる人が多いことは、事前アンケートにも現れていました。
Tさんは「現在は自動アップデート禁止。自作スクリプトを用いて、端末をシャットダウンするときにアップデートするようにしています。社内にはWindows Serverもドメイン環境もありません。Windows as a Serviceに使うWSUS、Intuneについては『何それ?』という状態」と社内状況を説明しました。
「自動更新を切っている時点でWindows 10のコンセプトに逆行している。このような体制を取っているので、Windows 10にするときにはどうしたらいいのかと悩んでいます」と困り果てた様子。しかし、Windows 10へ移行する場合はWindows as a Serviceに合わせる必要があります。その際は一般の従業員はCBB、システム管理者はCB、検証機はIP(インサイダープレビュー)を想定しているとのこと。
Windows 10の導入へ向けた検証では、各部門から1人ずつ、Windows 10へアップデートしてもらっているそうです。「全員のPCをアップデートして全滅するのは避けたいので、部門長やサブ部門長に犠牲になってもらうという考えです」とTさん。これは潔い。
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