ニュース
トランプ大統領、相次ぐメンバー退会を受け、2つの助言組織を閉鎖
トランプ米大統領は、シャーロッツビル事件への対応に懸念を表明して複数のメンバーが退会したことを受け、米大手企業のCEOを集めた2つの助言組織「米国製造業評議会」および「戦略・政策フォーラム」を解散するとツイートした。
ドナルド・トランプ米大統領は8月16日(現地時間)、米大手企業のCEOを集めた2つの助言組織「米国製造業評議会」および「戦略・政策フォーラム」を解散すると自身の公式Twitterでツイートした。
「製造業評議会と戦略・政策フォーラムに参加してくれている企業経営者に圧力が掛かるよりはと、両方ともやめることにした」という。
前日に、Intelのブライアン・クルザニッチCEOを含む複数のメンバーが、トランプ氏のシャーロッツビル事件への対応に抗議して製造業評議会を離脱した。
製造業評議会はトランプ氏が昨年12月に立ち上げた。IT業界からは、クルザニッチ氏の他、IBMのジニ・ロメッティCEO、Dellのマイケル・デルCEO、Teslaのイーロン・マスクCEOなどが参加していた。マスク氏は6月、トランプ氏のパリ協定離脱決定に反対して退会した。
戦略・政策フォーラムは、トランプ氏が昨年12月に立ち上げた、経済政策について戦略的な助言をする組織。ロメッティ氏やマスク氏、Uberのトラヴィス・カラニックCEOなどが参加したが、カラニック氏は2月に退会している。
トランプ氏は組織解散をツイートする数時間前には、「製造業評議会を退会したCEOの代わりは幾らでもいる。スタンドプレーをするやつは辞めるがいい」と強気のツイートを投稿していた。
関連記事
- IntelのクルザニッチCEO、シャーロッツビル事件をめぐり大統領助言委員会を離脱
Intelのブライアン・クルザニッチCEOが、ドナルド・トランプ米大統領の助言委員会「American Manufacturing Council」を退会した。バージニア州で極右が反対派を殺傷した事件を受けて「分断した米政治情勢の深刻な事態に注意喚起するため」としている。 - トランプ米大統領のパリ協定離脱発表でイーロン・マスク氏は助言チーム離脱
ドナルド・トランプ米大統領が、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」から米国が離脱すると正式に発表したことを受け、TeslaやSpaceXの創業者であるイーロン・マスク氏が大統領助言チームからの離脱を表明した。Microsoftも懸念を表明した。 - トランプ政権、「American Technology Council」立ち上げ 6月にIT幹部とまた会合
ドナルド・トランプ米大統領が、連邦政府のIT化促進のための「American Technology Council」を立ち上げた。6月に約20人のIT企業幹部を招いた会議を開催する。 - イーロン・マスク氏、トランプ次期大統領の経済助言チームメンバーに
ドナルド・トランプ次期大統領のITトップ懇談会に出席したTeslaやSpaceXの創業者、イーロン・マスク氏と、出席しなかったUberのトラビス・カラニックCEOが、トランプ氏の「戦略・政策フォーラム」に参加する。懇談会に参加したメンバーも明らかになった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.