Samsung、「Windows MR」の「HMD Odyssey」を499ドルで発売へ
Samsungが、Microsoftの「Windows MR」搭載のMR(複合現実)ヘッドセット「Samsung HMD Odyssey」を499ドルで年内に発売する。米国ではDell、Lenovo、HP、AcerのHMDと共に10月3日から予約受付を開始した。
韓国Samsung Electronicsは10月3日(現地時間)、米Microsoftがサンフランシスコで開催したMR(複合現実)関連イベントで、MicrosoftのMRプラットフォーム「Windows MR」搭載のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)「Samsung HMD Odyssey」を発表した。
米国では同日予約受付を開始した。価格はサードパーティー製HMDとしては最高(台湾ASUSのものの米国での価格はまだ不明だが)の499ドル(約5万6000円)。年内に米国、中国、韓国、香港、ブラジルで発売の予定だ。日本での販売については不明。
3.5インチ(1440×1600ピクセル)のAMOLED(アクティブマトリクス有機EL)のデュアルディスプレイ、傘下のHarman Internationalの「AKG」ブランドのヘッドフォン、アレイマイクを搭載する。MR HMDは数社から既出だが、ヘッドフォン統合型はこれが初めてだ。
Microsoftのモーションコントローラが付属する。視野角は110度。
サードパーティー製の「Windows MR」HMDとしては既に、「Dell Viser」(350ドル、コントローラを付けると400ドル)、「Lenovo Explorer」(350ドル/400ドル)、Acer製品(300ドル/400ドル)、HP製品(329ドル/429ドル)、ASUS「HC102」(499ユーロ)が発表されている。
米国ではHC102以外の製品の予約を同日から受付開始した。
Microsoftは同日、17日のWindows 10のFall Creators Updateに合わせて2万本以上のMRアプリを公開することも発表した。
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