Snap、「Snapchat」の使いにくさを認め、アプリの大幅改善を約束
若者に人気のアプリ「Snapchat」のSnapが発表した7〜9月期の決算は大幅な赤字拡大。エバン・シュピーゲルCEOはアプリが分かりにくいというフィードバックにUIの大幅変更で応えるとしている。
米Snapは11月7日(現地時間)、第3四半期(7〜9月)の決算を発表した。売上高は前年同期比62%増の2億794万ドル、最終損益は4億4316万ドル(1株当たり36セント)の赤字だった。前年同期は1億2422万ドルの赤字だった。売上高、純損失ともに市場予想(売上高は2億3600万ドル、1株当たり純損失は15セント)に届かなかった。
「Snapchat」のDAU(日間アクティブユーザー数)は17%増の1億7800万人だった。前期からは3%増で、伸びが鈍化している。
赤字の主な原因はストックオプション関連だ。それ以外の原因の1つは2016年9月に米国で発売した動画撮影サングラス「Spectacles」の不調。過剰在庫と購入契約キャンセルに関連した3990万ドルの経常外費用を計上した。
発売当初は入手困難だったSpectaclesは、現在はAmazon.comでも販売している。
同社のエバン・シュピーゲルCEOは投資家向け書簡(PDF)で、Snapchatアプリの大幅なデザイン変更について発表した。
同氏は「ここ数年、Snapchatは使い方が難しく、分かりにくいという声が聞こえていた。このフィードバックに応えるため、現在アプリをもっと使いやすくするよう再設計している」と語った。
Snapchatの若者による支持の強さの一因は、そのユニークなユーザーインタフェース(UI)だ。「アプリの再設計は短期的には混乱をもたらす可能性が高く、コミュニティーにどんな変化が生じるか予測できないが、長期的メリットになると信じている」(シュピーゲル氏)
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