シェアリングエコノミーでイベント開催時の駐車場不足を解消 浜松市とタイムズ24などが共同実証へ
タイムズ24、損保ジャパン日本興亜、浜松市は共同で、イベント開催時に一時的に増加する駐車場需要に対応するため、シェアリングエコノミーの手法を活用した駐車場シェアリングの実証実験を行う。
タイムズ24と損害保険ジャパン日本興亜は2018年1月9日、シェアリングエコノミーの仕組みを活用してイベント開催時の駐車場不足を解消する実証実験を行うため、浜松市と連携協定を締結したと発表した。
実証実験では、タイムズ24が展開している駐車場シェアリングサービス「B-Times」を活用する。B-Timesは、空いている土地スペースを有効活用したい人と、外出先などで確実にクルマをとめたいドライバーをマッチングする会員制の駐車場サービス。駐車場の登録も借りる際の予約も、スマホアプリで手軽にできる。
損保ジャパン日本興亜は、シェアリングサービス事業者や自治体を対象とした専用保険商品を2016年11月から販売しており、今回の実証実験では、駐車場施設の利用に起因する賠償責任を補償する保険を提供する。
3者は、2018年3月末から4月上旬に開催される「浜松城公園さくらまつり」や、8月に開催される「平成30年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)」などで駐車場シェアリングの実証実験を予定。イベント開催時に一時的に駐車場需要が増加することに対応し、浜松市民の利便性向上と道路交通の円滑化を図る。
浜松市は、「シェアリングエコノミー検討会」が推進する「シェアリングシティ宣言」を2016年11月に発表しており、実証実験を通して、市民サービスの向上と、地域内で不足しているサービスや資産を分け合う共助の仕組みで地域活性化を図りたい考えだ。
また、タイムズ24と損保ジャパン日本興亜は、今回の取り組みを足掛かりに、道路交通の円滑化につながる分野でのシェアリングエコノミーの発展に向けた連携を強化し、地域活性化に貢献するとしている。
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