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放っておくとPCの“賞味期限”が切れる!? 情シスを悩ませる「Windows 10」運用【新連載】横河レンタ・リースの「Win10運用マスターへの道」(3/3 ページ)

数十万台規模のレンタルPCを企業に提供している横河レンタ・リース。最近、同社に多く相談が寄せられるのは、何かと話題のWindows 10。OSのアップグレード方式が変わったことで、なんと「PCに“賞味期限”が生まれる」という、とんでもない事態が起きているという……。

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レンタルPCのプロとして、Windows 10運用のプロジェクトを発足

 さらにPCのハードウェアそのものに関する心配も出てきます。これまで、PCリプレースの主な動機は、バッテリーがもたない、キーボードが反応しないといった「ハードウェアの経年劣化」でした。しかし、今後はハードウェアアーキテクチャそのものが陳腐化する可能性もあります。OSの進化から取り残される形で、2〜3年で、まるで役に立たなくなるハードウェアが出てくるかもしれない――というわけです。

 今後は、5〜7年ごとに予算化する、大規模なPC入れ替えプロジェクトなんて現実的ではなくなるでしょうし、PCのリプレースサイクルは大きく短縮するはずです。

 情報システム部門にとっては、PCを購入して所有することの負荷が増え続けています。「もはや、PCを購入(所有)することはリスクでしかない」と考えるユーザー企業も少なくありません。これが当社に多くの相談が寄せられるようになった理由です。

 私たちは、この問題をレンタルPCのプロとして克服する必要がありました。難しいWindows 10の運用まで含めて、PCハードウェアを提供する「サービス」として提供することで、レンタルの価値は高まるはず――。

 そのために、われわれは社内で専門のプロジェクトを発足し、課題解決に向けて対応してきました。激的に変わるWindows PCの運用。この連載では、当社のさまざまな取り組みを紹介しながら、これからの時代におけるWindows PCの運用管理について考えていければと思っています。お楽しみに!

著者紹介:松尾太輔

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横河レンタ・リース株式会社 システム事業部 ソフトウェア&サービス開発部長。

自社開発ソフトウェア「Flex Work Place」の開発、提供する一方、働き方改革を推進する企業に、安全で柔軟な働き方実現のための各種製品、そしてWindows 10の導入コンサルティング活動を行う。

暴れん坊三児の父でもあり、今働き方改革が一番必要な男でもある。


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